本文と設問

本文を読んで、設問の問いに答える

国語は本文の内容把握・文章構造理解・受け答えの技術など論理的思考力を問う試験なので、文章においての前提知識の暗記は基本的に必要ありません
「次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。」との文言からもわかります。

ただ、文章内容が難化傾向にある昨今、よくあるテーマや主張についての経験値が役に立つことはあります。この経験値については、一つ一つ問題を丁寧に解いていくうちに自然と身に付きますが、むらまさ授業では出題比率の高いテーマについては類型的に知識としてインプットいたします。
ただし、同じテーマであっても結論が同じとは限らないので、どこが同じでどこが違うのか常に本文の内容を優先して内容を把握するように意識しておかなければなりません。

本文

本文の性質

筆者が読者に向けて、自分の主張・意見などを書いたもの。
筆者(書き手)と読者(読み手)の2者の存在が前提とされる。

筆者と読者

筆者は読者に自分の考えや想いを伝えたい。
・説明的文章…知識や考え方の提示
・文学的文章…読者の心に響くエピソード

読者は文章を通じて筆者の考えや想いを受け取る。

国語試験では主に作家の書いた文章が使われます。
作家は読者に読んでもらう為に文章を書きますし、文章を書くプロです。
読者が読みやすいよう、工夫をしてくれているのです。
ex.段落分け・言い換え・問題提起など強調・会話表現の法則

これらの工夫は解く側からすると、
範囲限定・接続表現からの構造理解など
解くうえでの大きなヒントとして使うことができます。

設問

設問の性質

・傍線部空欄部と設問部が一体となって一つの問題である。
・設問は条件の集まりである。
・全ての条件を満たすものが答えなので、複数の条件を同時に使う。
・条件は答えを探す基準なのでヒントである。

『傍線部・空欄を含む一文を丁寧に読み、全ての条件をモレなく拾う。』
これがすべてです。

各学校や塾が設問を作りますが、生徒の分析力・注意力など図ることが目的なので、間違えさせようとワナを作っています。
作問にもパターンがあるので、このパターンを覚えて回避していきましょう。

前項:求められる力