文学的文章

文学的文章

中学入試で出題される文学的文章には
①物語文 ②随筆文 ③詩
の3種類があります。以下特徴を見てみましょう。

物語文

 物語文とは 
何人かの登場人物からなる想像上のお話
・長い物語の一部が切り取られて出題される
・1つの大きなエピソードにむけて話が進む
 特徴 
■読みやすい・・・言葉や表現が簡単で読みやすい。
■解きにくい・・・状況の想像、心情の推測が必要。

① 主人公及び登場人物に関する情報
② 各場面のイメージ

正確な答えを出すには、本文の表現をそのまま利用するだけではなく、各場面をしっかりイメージしなければなりません。
このイメージは本文の内容をきっかけに常識的な判断・推測をして作ります。

随筆文

 随筆文とは 
筆者にとって身近な出来事をもとに、思うところを書いた文章。
筆者の意見・考えについての問題がほとんどである。
・テーマはあるのでテーマの理解と、筆者の考えや想いを正確に把握する。
・常識的な考え方であることが多いが、時にはかなり奇抜な考え方もある。
 特徴 
■読みやすい・・・内容がつかめないことは少ない。
■やや解きにくい・・・何を記述するか悩むことがある。

① 何についての文章なのか?(テーマ)
② それについいて筆者は何を思ったのか(筆者の想い)

日常的な出来事についての文章なので、面白くなかったり納得できなかったりすることもありますが、筆者の考えに逆らわず筆者の考えに沿って考える必要があります。

 詩とは 
出来事や情景を切り取り、短い文で心情を表現したもの。
・短いが無駄がない。すべてが大切。
・比喩表現が多様されている。
・ものによっては内容把握が困難
 特徴 
読みにくい・・・比喩が多用されると状況がつかみにくい。
解きにくい・・・比喩の抽象化をするのが難しい。

① 詩の情景を正確にイメージできるか
② イメージから筆者の想いを読み取れるか

どのようなことについての表現しているのか正確につかむことが大切で、ここを間違うと大量失点につながる危険性もあります。
一つの言葉からイメージを膨らませることができるかどうかも大切です。